士別市の「ヒグマ情報」(10/13更新)には、10/12 20時に西4条1丁目でヒグマの目撃、10/13 8時30分に西4条6丁目で足跡が載っていて、10/12の12時には多寄小学校付近でも足跡が確認されている。
対象者: 士別市で暮らす人、とくに夜や朝夕に外を歩く人と、小学生の登下校に付き添う家族。
今どうすればよいか: 市の一覧と地図(ひぐまっぷ)で場所を確かめ、夜間や薄暗い時間帯の外出を避け、生ごみを屋外に置かない。クマや痕跡を見つけたら、警察か市役所へ連絡する。
最終確認: 2026年10月13日 13時 確認
確認の種類: 公式で確認済み(士別市の公式ページと北海道のリーフレットを読んだ)
まだ確認できていないこと: 10/12〜13の出没が同じクマかどうか、報道にある防犯カメラの映像と体長(約1.5m)は、市のページに載っていない。
市の一覧に載っている10/12〜13の5件
士別市のヒグマ情報のページ(令和8年10月13日更新)は、市内の出没を日時・場所・状況の表で出している。表は4月10日の1件目から、10月13日の69件目まで。10/12と10/13の分は次の5件。
| No. | 日時 | 場所 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 69 | 10/13 8時30分 | 西4条6丁目 | 足跡 |
| 68 | 10/12 20時 | 西4条1丁目 | 目撃 |
| 67 | 10/12 12時 | 多寄小学校付近 | 足跡 |
| 66 | 10/12 9時 | 多寄町33線西4号 | 足跡 |
| 65 | 10/12 8時30分 | 多寄町38線西1号 | 足跡 |
市のページでは、西4条の2件のうち10/12夜が「目撃」、10/13朝が「足跡」になっている。その前の記録は10/7の温根別町南5線(足跡とフン)で、10/12は1日で4件が並んだ。
10月は13日までに10件、目撃は2件
同じ表で10月分を数えると、10/4の川西町7線付近(60件目)から10/13の西4条6丁目(69件目)までで10件ある。9/1の59件目(上士別町22線北)から10/4まで、記録は間があいている。
10月の10件のうち、クマの姿が見られた「目撃」は、10/5の朝日スキー場リフト降り場付近と、10/12の西4条1丁目の2件。ほかの8件は足跡、または足跡とフンだった。場所は川西町、中士別町(2件)、朝日町、温根別町、多寄町(3件)、西4条(2件)に分かれている。
声: SNSでは10/12夜から10/13昼の投稿が3件
X(旧Twitter)の投稿を「士別 クマ」で引くと、直近3日分は4件で、うち3件が今回の出没に触れていた(10/12 22時台と10/13昼の投稿。残り1件は別の話題)。1件は市内で昨夜クマが出たと知らせる内容、1件は新聞社の記事(住宅街を歩くヒグマが防犯カメラに映ったという報道)を受けて、人身被害が出ないよう願う内容、1件は夕食のにおいに誘われたのかという推測だった。
3件だけの小さな数なので、「多くの人がそう言っている」とは言えない。報道にあるという防犯カメラの映像は、市のページには出ていない。市の表に載っている事実と、この投稿の内容は分けて読んでほしい。
で、どうすればいいか: 道のリーフレットが書く、出没地域に住む人の行動
北海道の「ヒグマに注意」リーフレット(ヒグマとのおつきあい)は、出没地域に住む人に次のことを求めている。
- ヒグマを引き寄せる生ごみ(コンポストを含む)を、屋外に置かない
- 出没情報があるときは、夜間や薄暗い時間帯の外出を避ける
- 犬の散歩は、吠え声でヒグマを興奮させる恐れがあるので危険
リーフレットは、ヒグマは食べ物への執着が非常に強く、生ごみや果物などの味を覚えると、それを目当てに家の近くへ繰り返し近づく、とも書いている。夕食のにおいに誘われたのかという投稿の推測は、市の確認ではないが、この説明と方向は同じだ。
ヒグマに気づいたときは、ヒグマがこちらに気づいていなければ、その場から静かに立ち去る。気づかれたら、ヒグマの動きを見ながら、静かにゆっくり後ろへ下がる。リーフレットは「走って逃げるのは自殺行為」と書いていて、視線をそらさないよう求めている。
通報先と、学校周辺について
リーフレットは、人里周辺でヒグマや痕跡を見つけたら、警察または市町村役場へ連絡するよう書いている。士別市のヒグマ情報ページの問い合わせ先は、経済部 畜産林務課 林務係で、電話番号は 0165-26-7132。市役所の代表番号は 0165-23-3121(出典: 士別市 ヒグマ情報)。
市のページが書いている、目撃情報があったときの市の対応は次の5つ。
- 北海道猟友会士別支部の巡回(通報があると市から猟友会に連絡し、現場付近を重点的に巡回)
- 士別警察署への巡回要請
- 教育委員会(小学校・中学校)への情報提供
- 目撃箇所での看板の設置
- 近隣住民への周知
多寄小学校付近の足跡(10/12 12時)について、市のページは教育委員会へ情報提供をしていると書くだけで、登下校の付き添いや時間の変更といった学校ごとの対応は載っていない。登下校の対応は市のページに載っていないため、確認先は学校と教育委員会になる。
隣の情報: 10月は道内の人身被害が最も多い月
北海道は、令和8年9月1日〜10月31日を「秋のヒグマ注意特別期間」にしている。道の参考資料(ヒグマ注意喚起について)には、ヒグマによる人身被害(狩猟や駆除の際の事故を除く)の月別の数が出ている。平成元年度から令和8年7月末までの合計で、10月は14人(死亡3人・負傷11人)。月ごとでは10月が最も多く、次が4月の12人、5月の10人になる。
資料は、秋は冬眠を控えて餌を求めてヒグマがより活発に動くことを、遭遇が増える理由の1つにあげている。野山に入る人の事故では山菜・キノコ採りが多いが、士別市の出没の場所は、10/12〜13の西4条のように、人が暮らす場所にも出ている。
10月に入ってから士別市では、狩猟期間中の道有林への入林を控えるよう呼びかける話も出ている(10/1から士別市で変わること)。近隣の名寄市の今年の出没は名寄市瑞穂付近の目撃の記事、上川管内の旭岳温泉の道道では車から確認されたヒグマの記事にまとめている。ほかの士別市の話題は士別市のカテゴリから読める。
情報源
- 士別市「ヒグマ情報」(令和8年10月13日更新): https://www.city.shibetsu.lg.jp/gyoseisaito/shigoto_sangyo/nogyo_chikusangyo/5/2940.html
- 北海道「ヒグマ注意喚起について」(2026年9月16日): https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/higuma/tyuitokubetukikan.html
- 北海道「ヒグマとのおつきあい」リーフレット(PDF): https://www.pref.hokkaido.lg.jp/fs/1/3/1/1/2/4/3/0/_/%E3%80%90%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%80%91%E3%81%B2%E3%81%90%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%A4%E3%81%8D%E3%81%82%E3%81%84.pdf
アイキャッチ写真: 士別市内の歩道(撮影 hj695gz/CC BY 3.0)
